K・リゾレシチン投与による認知症、記憶障害、脳内海馬(シナプス)の臨床試験報告


〈協   力〉 

鈴鹿医療科学大学大学院教授 具然和 / 医療法人社団一友会会長 神津健一

 

〈研究目的〉 

  • ・日本における認知症患者は約250万人と言われており、そのうち65歳以上の4~5%が痴呆症と言われ、高齢化社会における大きな社会問題となっています。
  • ・痴呆老人の約半分が、アルツハイマー病と考えられ、原因としては神経伝達物質であるアセチルコリンなどの脳内ホルモンの減少にあるとされていますが、これらの症状を治療する薬はいまだに開発されていません。
  • ・本実験では、K・リゾレシチンをICR及びSAMマウスに経口投与することにより、脳内ホルモンのノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン等の血中濃度がどのように変化するのかをMorris水迷路実験によって測定したものです。

 

〈Morris水迷路実験とは?〉

  • ・薬物投与による実験動物の空間認知記憶の変化を評価する実験です。
  • ・円形のプールに透明なプラットホームを水面下1cmの高さに設置します。プラットホームが透明であるため、視覚的にとらえることができないので、実験動物は周囲の景観からプラットホームの位置を認知・記憶して学習していきます。繰り返し実験を行うことで、プラットホームへの到達時間は短縮されていきます。

 

Morris水迷路実験.jpg Morris水迷路実験7日目.jpg

 

〈K・リゾレシチンとは?〉

 レシチンを酵素により加水分解して、脂肪酸を取り除き、低分子化したものをリゾレシチンといい、これに特殊栄養素を加えたものをK・リゾレシチンといいます。

   【K・リゾレシチンの主な特長】                   【K・リゾレシチンの分子構造】 Kリゾレシチン.jpg

    ・血液脳関門の通過

    ・高吸収力

    ・即効性

    ・脳細胞の活性化

    ・神経細胞の活性化

    ・シナプスの増殖

  

 SAMマウスについては同時にMorris水迷路実験を行いました。これらの実験により、K・リゾレシチンが脳に与える影響について、アルツハイマーなどと関連させながら検討を行いました。

 

〈研究方法1〉

  • ・実験動物
  •  ICRマウス、♂、4週齢(1群40匹×2群の計80匹)
  •  SAMRIマウス、♂、3週齢(1群6匹×2群の計12匹)
  •  SAMP8マウス、♂、3週齢(1群6匹×2群の計12匹)
  • ・使用食品
  •  K・リゾレシチン
  • ・使用機器
  •  セロトニンEIA kit(LDN)、ドーパミンEIA kit(LDN)、ノルアドレナリンELISA kit(ICN)
  • ・予備飼育後より4週間経口投与及び全群体重測定
  •  投与群...K・リゾレシチン(500mg/kgの割合)
  •  非投与群...水(K・リゾレシチン群と同様)
  • ・ICRマウス
  •  投与前、投与終了4、8、12週間後の計4回採血
  • ・SAMマウス
  •  投与終了4週間後から7日間Morris水迷路実験
  •  Morris水迷路実験終了後心臓より採血
  • ・各種ホルモンの設定

ICR.jpg 

SAM.jpg  Serotonin.jpg

Noradrenalin-ICR.jpg Noradrenalin-SAM.jpg swimming time.jpg 組織学的変化.jpg

〈考察1〉

  • ・体重測定...ICRの体重に有意差は見られず、K・リゾレシチンに毒性はない。
  • ・K・リゾレシチン投与群の体重の方がコントロール群よりも有意に高かったのは、K・リゾレシチンが栄養補給、脳内ホルモンの補足により代謝されたものと考えられる。
  • ・Morris水迷路実験...K・リゾレシチン投与群の方は、一定の時間短縮を認めるが、これはK・リゾレシチン投与により脳内ホルモンが上昇し、神経系が恒常的に維持されたため、記憶力及び学習能力が向上したものと考えられる。

 

〈考察2〉

1.K・リゾレシチン投与群の方が血中セロトニンの濃度が高いが、このことから投与群の方が神経伝達機能が向上し、また感情が安定しているものと考えられる。

2.K・リゾレシチン投与群の方が血中ノルアドレナリンの濃度が高いことから、神経系・内分泌系を円滑にし、集中力、記憶力が向上しているものと考えられる。

3.K・リゾレシチンは投与3ヶ月後に最も効果が現れる。

※K・リゾレシチンは神経細胞の伝達物質の刺激によって安定するものと考えられる。

  結論.jpg

メカニズム.jpg