第六章 PSとK・リゾレシチン


【1】  PSとは「ホスファチジルセリン」といい、レシチンと同様、水溶性と脂溶性の両方の特質をもつリン脂質の一種です。リン脂質は生物の細胞膜を構成する成分ですが、中でもPSは、脳の神経細胞膜に多く含まれており、生命維持活動のためのエネルギーの代謝、神経伝達物質の放出やシナプスの機能や情報伝達などに深く関与しており「脳の栄養素」と言われています。

 

【2】 PSは脳細胞の代謝機能の低下を防ぎ、脳内ホルモンのバランスをとることが既に認められています。精神的機能に限らず、自律的(臓器・器官)機能も脳によってコントロールされ、支配されていますので大変有効です。老化現象とは「脳の機能低下」そのものだと言えます。

 

【3】 しかし、脳の機能低下はPSを摂取することによって大幅に改善されることが、過去30年以上にわたる欧米での臨床試験によって判明してきました。

 

【4】 もともとPSというのは、レシチン成分の一部をなしているものですが、同じレシチンの成分の中には、PC(ホスファチジルコリン)やPE(ホスファチジルエタノールアミン)も含まれており、これらもボケ防止に大変効果があると言われてきました。

 

【5】 それを2001年にマサチューセッツツ工科大学やプリンストン大学の研究報告、並びに私の研究グループが30年以上にわたってデータをとったところ、PC・PEを摂取した子供たちのほとんどに、IQ・EQのレベルが大幅に改善されたことを確認したのです。しかも最近、レシチン(PC・PE)をリゾ化し、特殊栄養素を加えた新しいタイプのK・リゾレシチンが開発され、これを投与してみたところ、その効果は数十倍にも達することが判明しました。更に、これにPSを10%加えることによって、PS・PC・PEの複合的相乗効果が認められたわけです。